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プロフィール
HN:
えぞ
年齢:
46
HP:
性別:
男性
誕生日:
1978/06/23
職業:
SE
趣味:
いろいろ
自己紹介:
頭を使うことを比較的好むが、難しいことは不得手。
博覧強記を目指すが、底は浅い。 凝り性な反面、飽きっぽい。 ゲーム好きで、ギャンブル嫌い。 座右の銘 「なるようになる」 「明日できることは今日しない」
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生きている間に一度は見たいものというのがいくつかある。
たとえばピラミッドだったり、ロゼッタストーンだったり、 オーロラだったり、エアーズロックだったり。 また、生きている間に一度は聞きたいフレーズというものもいくつかある。 その中でも僕が一番聞きたいのは「この、ドロボウネコ!!」というフレーズである。 ドラマなどではよく聞くフレーズだが、実生活で口にしたことのある人は少ないだろう。 もちろん、ウケ狙いや、冗談などで口にしたのでは意味がない。 自然に、ごくごく自然に、思わず言ってしまったというそんなリアルドロボウネコが、僕は聞きたい。 僕は夢想する。 僕はどこかのバーのカウンターでバーボンか何かを飲んでいる。 静かな店内を突然、女性の叫び声が切り裂く。 「だましてたのね!」 僕は何事かと思い、声のした方を振り向く。 テーブル席に3人。1人が男。2人が女。 女性の一人は立ち上がっている。彼女が先ほどの声の主だろう。 顔を真っ赤に上気させ、握り締めた拳は小刻みに震えている。 男性の方に目をやると、彼は明らかに動揺しており、立ち上がっている女性と、もう一人の女性を交互に見やっている。 そして、残る一人の女性はタバコをふかしながら、冷たい目で男性を見ている。 「ちょ、ちょっと落ち着けよ、他の客が見てるじゃないか」男があわてて言う。 「そんなの関係ないわ、だいたいあなたが悪いんじゃない。私に隠してこんな女と。」 立ち上がった女は怒りが収まらない様子でまくし立てる。 一瞬の静寂。周囲の客はみんな彼らに釘付けだ。 タバコをくゆらせている女性がポツリとつぶやく。嘲笑の表情を浮かべて。 「ふっ、みっともない」 次の刹那、乾いた音が店内に響く。平手打ちをくらった女のタバコがふっとぶ。 殴った女はフォロースルーの体勢も完璧に決まったまま、 「この、ドロボウネコ!!」 と叫ぶ。 そして、手近なコップをとり、男の顔面にぶっかけ、ヒールを床にたたきつけながら、店を後にする。 そして僕はその後ろ姿を眺めながら、心の中でガッツポーズをとるのだ。 “よく頑張った!感動した!”と。 おそらくはこんな状況に遭遇することは一生ないだろう。 やれやれ。 PR この記事にコメントする
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